シミ(老人性色素斑、肝斑など)

シミ(老人性色素斑、肝斑など)とは

年齢や紫外線曝露などによって生じる茶色のアザです。
中年以降に生じる比較的境界明瞭の茶色のものが老人性色素斑で紫外線曝露により生じます。
両頬部を中心にできるものが肝斑で中年女性で多くみられ、女性ホルモンと紫外線曝露が原因とされます。

シミ(老人性色素斑、肝斑など)の原因

紫外線曝露、ホルモン、年齢などが原因となります。

シミ(老人性色素斑、肝斑など)の治療方法

ビタミンC、トラネキサム酸の内服、ハイドロキノン含有剤の外用、UVケアなどを老人性色素斑や肝斑に対して行います。またレーザー治療を老人性色素斑に対して行います。
肝斑の方の場合、レーザー治療により悪化することがあるため注意が必要です。

ルビーレーザー(NanostarR)による治療

ルビー(スポット) 25mm2以下 ¥3,300
1mm2追加 + ¥600
ルビーフラクショナル 2cm2まで ¥2,200
2~4cm2 ¥4,400
4~6cm2 ¥8,800
8~16cm2 ¥13,200
ルビートーニング 1回 ¥16,500
5回(症例写真可or2クール目以降) ¥55,000
5回 ¥66,000

(税込)

治療の合併症・注意事項等

1.やけどの可能性

レーザー照射によりやけどが生じることがあります。最も多いのが照射後に皮膚の発赤や褐色―黒色のカサブタが生じることです。フラクショナルやトーニングなどの低出力での照射ではめったに生じませんが、レーザーの反応が強く出た場合、水疱(水ぶくれ)や治癒まで時間がかかるヤケドとなることが有ります。この場合傷跡が生じることになります。

2.治療間隔について

レーザー照射後は次回治療まで少なくとも1か月は間隔をあけるようにしてください。皮膚の反応の状態によってはもう少し間隔をあけていただくこともあります。

3.色素沈着・色素脱失の可能性

レーザー照射の皮膚への刺激・炎症により照射部の色調が元よりも濃くなる(色素沈着)場合や逆に色が白く抜けたような状態(色素脱失)になることがあります。たいていの場合、数か月経過観察することで色調は薄くなっていきますが、色素脱失の場合時間がかかることがあります。

4.効果不十分の可能性

シミ・アザの種類や全身状態・ホルモンバランスの関係でレーザー効果が十分に得られない場合があります。また肝斑が存在する部位にQスイッチルビ―レーザーを照射すると色調が濃くなるため基本的に照射できません。ただ、肝斑は色調が薄いものやはっきりしないものもあるため照射後に濃くなることで判明することもあり得ます。

5.日焼け止め、遮光の励行

レーザー照射後は日焼け止めや遮光など紫外線にできるだけあたらないようしてください。

6.治療効果の持続性について

レーザーによりシミやアザが薄くなっても時間とともに再発することがあります。

7.治療を受けられない方について

以下に該当する方はQスイッチルビーレーザー照射をすることが出来ません。

  • 妊娠中の方
  • 糖尿病/アルコール中毒の方
  • 原因不明の皮膚病変がある場合
  • てんかん発作の既往のある方
  • ケロイド体質の方
  • 照射部皮膚に病変(切り傷、炎症、術後創傷)のある方
  • 光感受性を高める薬を内服・外用している方
  • 日焼けしている(1か月以内の強い日焼け)方
  • 他の病院・クリニックで当レーザー治療を止めるよう言われている方